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つかつかつかつか。 「むむむ、お尻の形、よし…!」 じゃなかった。あたしは室江高校2年、剣道部部長の千葉キリノ。今日はある人を尾行しているのだ。 その相手は、東ちゃんのクラスの副担任・吉河先生。目的は…あたしのキリノートにある1項を付け加えるべきかを判断する為。 "――――コジロー先生と、付き合ってるのか否か?" あたしのこれまで集めた情報をまとめたキリノートによると…吉河先生の受け持ちは1年3組で、 健康的な美人で割と巨乳、加えて優しい雰囲気を持つタイプらしく、生徒からの受けもかなりいいらしい。 さらにゲームも詳しく、下半身からの攻めには定評がある…てアレ?こんなのいつ書いたんだろ、あたし。 まあいいか…で、肝心のコジロー先生とは、ゲーム友達で、事によるとお泊りし合ったりする程の仲だとか。 …もう、そんなの確定でいいじゃん、なんて想いもあるのだけど…まあとにかく!あたし的にはこの目で確かめないと気が済まないのだ。 何せ、あの…けちんぼで、足の裏がぷにぷにで、お世辞にもカッコいいとは言えなくて、性格もちょっと…の、あの!コジロー先生に春が来てるかも知れないんだから! つまりこれは純粋な探究心。けっして、個人的な関心からではないんだからねっ!(ずびしっ!) …………まぁ、探せばちょっとくらいはいい所もあるんだけどねぇ? ……なんて考えてたら、見つかっちゃった? 「あのぉ…千葉さん、ですよね?コジロー先生の、剣道部の…私に何かご用?」 「いやぁ、あの…あは、あっはっは~良い天気ですねえ」 先手を取られたっ…くっそぉ、おとぼけキャラのようで、意外とやるなあ、吉河先生。それじゃあ、正直に。 「実は吉河先生に、折り入ってお尋ねしたい事があるんですよぉ」 「あら、何かな?じゃあ、後でお昼休みに、職員室でお話しましょ。おいしいお茶とお菓子があるのよ」 「お茶っ…はい♪よろしくお願いしまっす!」 はっ…あーもうバカバカ、完全に向こうのペースに乗せられてどうすんのあたしゃ。 しかしこの人こんなマイペースな人だったのね…ちぇっ、負けないぞお! * * * * * 「え、私とコジロー先生が?」 「…どうなんすか?」 「……う~んとぉ……」 出たとこ、直球勝負!…でもこの反応は、やっぱりそうなのかな…… ……って何落ち込んでるのよあたしは?知的探究心、知的探究心! ……でもちょっと、吉河先生の反応もヘンだよね? 「んむむむむ…」 「そ、そんなに悩まなくても…あたし、誰にも言わないですからっ」 「……千葉さん。ううん、キリノちゃん?」 「は、はい?」 「質問に質問で返すのは申し訳無いんだけど…私の質問に、先に答えてくれる?」 「な、何っすかあ?」 質問?…吉河先生があたしに?なな、何だろう? 「キリノちゃんって、コジロー先生といつも一緒にいるけど…」 あ、あたしが?先生と一緒に?…まあちょっとは思い当たるフシも無くはないけど。 でもでもそれは、部員が居なかった頃の話で、今は違うんですよ~って、言っても詮無いかな? なんだかさっきからずっと歯切れの悪そうな吉河先生は一呼吸置くと、真剣な表情で、周囲を窺いながら。 「………二人は、お付き合いしてるんじゃないの?」 「…は、はぃぃ??」 意外な返答…と言うか、オウム返し?面食らい過ぎて二の句が告げられないあたしに、吉河先生が続ける。 「だって、何か他の生徒に聞いたけど、お弁当あげたり、仲良いって聞くし…」 「お、お弁当はアレですよ、あたし惣菜屋の娘ですし、コジロー先生っていつもほら、お腹空かせてるからっ!」 それに………それに、特別先生となにか、なんて、あった事一度もないし……… ……ううう、何だかコジロー先生にムカついて来たなあ?なんでだろう? 「それに、何よりね?コジロー先生、いつも楽しそうに部長さんのお話してるから」 「えっ……」 な、何さっきの今でこんなに嬉しくなってるのよあたし?えぇっと、ニヤケるのストップ!ストップ! 「それでね、私としては…その、やっぱり先生と生徒でね?そう言うのは………」 「…そう言うのは……何ですか?」 「うん、やっぱりね、ちょっとどうかな、って思ってて…」 う~、何だろうこの気持ち。誤解されてるのは勿論嫌だけど、なんだか吉河先生の言い方もイヤ。 あたしとコジロー先生がもし付き合ってるのなら、なんで吉河先生がそんな事言えるのかな?かな? …………ああもう面倒くさい、言いたい事全部言ってやる! 「……もし、そうなら、その事自体は吉河先生と関係なくないですか?」 「え、だってそれは先生と生徒だし… それにコジロー先生は、そういうの、しっかりしてる人だと思うから…」 ―――少し、吉河先生の言葉の調子が変わったのを現在トランス中のあたしは見逃さない。 「"コジロー先生は""しっかりしてる人"だなんてそんな事、わざわざ先生に言われなくてもあたし、知ってます」 「じゃあ、なおさら……」 「……もしかして。妬いてるんですか?先生」 「なっ…そんな事、あるわけ………ないでしょう?」 ……図星だったみたい。あちゃあ、もしかしてこれって、藪をつついて蛇出しちゃったって事なのかなあ? ―――――なんて考えてる内に、第三者…ううん、最大の元凶がそこに。 「おっ、失礼しまーす。ズルイですよ吉河先生、僕を差し置いてキリノとお茶だなんて」 空気読めない能天気な元凶…コジロー先生にあたしと吉河先生の煮詰まり切った視線が刺さる。 「な、なんか険悪だねぇ?あは、あはははは。…何だか分からんが、ケンカはよくないですよ吉河先生?なあキリノぉ?」 (…ぷつっ。)×2 「「………あんたが、ゆーなっ!」」 「ふごあっ!」 あたしの突き(貫手)と吉河先生の平手が同時に入り、部屋の外まで吹っ飛ぶコジロー先生。 「あ…あれれ?中々やりますね、吉河先生?」 「ふっふっふ、私、これでも高校までは空手習ってたのよ?」 「すっごーい、キリノートに書いておかなきゃ」 「あら何?皆の事が載ってるの?見せて見せて~」 「どうぞどうぞぉ~」 こうしてまた一項、コジロー先生の項目に「KY」と言う2文字を加え……あたしのキリノートは更なる充実を迎えるのであった。 (―――――その後、すっかり意気投合したその女教師と生徒が喫茶店で談笑するのを見たというM.MさんとD.Eくんの証言があるが、定かではない。) [終]
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475 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 21 36 47 ID pC+bPhHL 今ジュラシックパークやってるが、 お前らが一番好きな恐竜は、当然パキリノサウルスだよな? 476 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 21 45 54 ID TDkpSfEj 好きな恐竜はパキリノサウルス 住みたい州はキリノ州 靴はシューズショップキリノ 好きな牝馬はキリノマーベラス お菓子はきりのや製菓 酒はきりのや酒店 病気のときはきりの内科・小児科クリニック 服はきりの洋品店 風邪をひいたらきりの調剤薬局 肩こりがひどくなってきたらきりの鍼灸院 電気機器はキリノ電機 ……… 478 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 22 03 57 ID 4eaXp4wt 476 元は「桐野」なんだろうなwww 480 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 22 32 30 ID VP0aF2ym 476 ホントに全部あってわらたw
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「かんぱーい!!」 居酒屋にグラスをぶつけ合う音が響き渡る。 「いやー、お前らとこうして酒を飲む日がくるとはなあ」 コジローが、ビールをグイッと飲み干してから感慨深げにつぶやいた。 「そりゃ、もうあたしたちみんな20超えたしね~」 高校の頃から、さらに成長した胸を揺らしながらサヤが誇らしげに答えた。 「外山くんや忍ちゃんたちも誘えばよかったかな」 キリノが、冷えたグラスを見つめながら残念そうにつぶやく。 「でも、忍ちゃん未成年だから遠慮するって聞かないですし。 外山先輩と誠君も、用事があるからっていってましたね」 すでに、2杯目のビールを注文しながらユージが笑う。 「なんか~、岩佐先輩と東さんは~教育学部のテストがあるって~」 「まあ、今のメンバーでいいじゃない。ねえ、ダンくーん」 酒が入り、人目をはばからないダンとミヤミヤがイチャイチャしながら返す。 今日は、室江高剣道部の同窓会。高校時代よりも少し大人の顔になっているものの まだ、少し子どもの面影を残した面々を見渡しながら、コジローは不思議な安堵感を覚えていた。 「先生、どうぞ」 「あ、すまないな」 コジローのグラスに、タマがビールを注ぐ。 こいつ、でっかくなったな……その姿を観察してコジローは素直に驚く。 背も最低10cmは伸びているだろう。髪の毛も長く、昔タマの道場で見た彼女の母親そっくりだった。 「お前ら、今同棲してるんだって?」 「……はい。ユージ君連れてくると、お父さんがうるさくて。少し、こらしめようかなって」 「オヤジさん、家で毎日泣いてそうだな」 笑いながらコジローがユージの肩を叩く。 「で、いつ結婚するんだ」 そのまま、ユージの耳元に禁句をニヤニヤしながらささやいた。 「まだ、学生で稼げないですから。って先生こそどうなんですか!」 すでに瓶2本分のビールを開けていたユージがコジローを逆に問い詰める。 「お、俺はその、あの、だな」 しどろもどもどろになるコジロー。 「先生~、女性を待たせるもんじゃないぞ~」 左手の婚約指輪をチラチラさせながら、ダンが豪快に笑う。 「おねえさん、ビール追加~」 「ダンくん、飲みすぎて夜倒れないでね~」 そして、隣に座っているミヤミヤと2人の世界へと入っていった。 「そうですよ、せんせ~はいつまでアタシを待たせるんですか~」 その声にコジローが振り向くと、いつの間にか側にキリノが座っている。 顔は真っ赤で、見るからに飲みすぎ。へべれけになっていた。 「そうら、そうらー。このダメ男~!」 反対側には、もっとへべれけになったサヤが回り込みコジローをつついてくる。 ユージは、と見渡してみると、すでに遠くの席でタマと2人で何やら楽しそうに談笑していた。 「あんたらが進展しないと、あたしの小説もすすまないのら~」 「お前、無茶苦茶いうな!」 サヤがぐでんぐでんになって絡んでくる。うわ、息が酒くせえ、とコジローは鼻をつまんだ。 「えへへへへへ、責任とれとれ~」 キリノはキリノで、ニヤニヤしながらコジローの腕に自分の腕を絡ませてくる。 「責任って……まだ、手も出しては」 「手ぇだしてないですとぉ!」 サヤが店内に響き渡るほどの大声で叫びながら、拳を振り上げる。 「お、お客様……ほかの人の迷惑になりますので」 ビールを運んできた店員がなだめるも、サヤの怒りは止まらない。 ポコポコとコジローの頭を殴りながら、キリノはキリノは、と叫び続ける。 そんなアクシデントを起こしつつ、1次会は終了した。 「いらっしゃいませー。5名様ですね、奥の203号へどうぞー」 2次会は、カラオケボックス。途中で「2人だけの時間を楽しむ」とほざき、 ダンとミヤミヤが離脱したので、それを除くメンバーでカラオケをしようとキリノが提案したのだった。 「お酒飲み放題コース頼んだからねー」 サヤがカクテルをごくごく飲み干しながら、カラカラと笑う。 「お前、まだ飲むのかよ」 「だってー、シラフじゃ聞けないし~」 「聞くって」 「あんたさあ」 酒が入って言葉遣いが乱暴になったサヤが、コジローに詰め寄る。 「キリノのこと、どう思ってんのよ。なんで、手を出さないの!」 「そ、それは……」 たじろぐコジローの横で、キリノが18番の「for your shine」を歌いだす。 「急に~」 「すきなの、好きなんでしょ? あー、イライラする!」 酒のグラスをカッチンカッチン言わせながら、サヤが頭をぐしゃぐしゃと掻き毟る。 「いい加減にSEXしなさい!」 運悪く、ちょうど歌が終了し無音になったタイミングでサヤが叫んだ。 マイクを持ったままキリノが凍りつく。タマとユージも凍りつく。 「あ、あの。私、次歌いますね!」 場の雰囲気を変えようとタマがブレードブレイバーの主題歌を歌いだした。 「まあ、なかなか手を出せないのもわかりますよ」 ユージが側にやってきて、コジローの味方をする。 「僕もそうでしたから。タマちゃんも最初の頃はカチコチで」 「お、おいおいユージお前」 まさか、もうそんな関係……いや、当たり前かとコジローは思い返す。 「ええ、もう毎日やってます!」 またまた運悪くちょうど歌が終了したタイミングでユージの声が響き渡った。 「ユ、ユージくん……」 「あ、ごめん。ごめんタマちゃん」 怒るか恥ずかしがるかと思いきや、タマは潤んだ瞳でユージを見つめ返す。 「あ、あの。すみません。それじゃボクラもコレで!」 「「あ、おい。待て!」 ユージは、そそくさとタマを連れて出て行ってしまった。 「さあさあ、どうするの?どうす……ウッ!」 とうとう、飲みすぎたサヤが倒れる。 「あれほれ?」 「あ、もう。サヤったら飲みすぎなんだから~。もしもし、たっくん。うん、サヤ飲みすぎちゃってさ。 車で送ってあげて。この間、免許取ったよね。あ、でも変なことしちゃダメだよ~アハハハ」 キリノは、てきぱきと携帯電話を取り出して弟を呼び出し……サヤはそのまま車で運ばれていった。 「二人きりになっちゃいましたね」 「そうだな」 コジローは、あらためてキリノを見る。酒で上気したその姿は普段よりも色っぽく見えた。 「あ、あのさ。どっかでメシでも食うか、飲みなおさないか」 「それなら、先生のアパートがいいです」 キリノは、じっとコジローを見つめながら言った。 そろそろ、年貢の納め時ってヤツなのかもな、とコジローは考える。 いろいろなしがらみが頭に浮かんで逃げてきたが……。 「じゃあ、ウチにくるか?」 「ハイ!」 こうして、室江高校剣道部の同窓会は静かに幕を閉じるのであった。 【サヤと音楽番組】 「では、今日のゲスト! 小説に歌に、マルチな才能を発揮している桑原サヤコさんです」 「えへへへへ、どうもー」 照れ笑いを続けながら、サヤが会場に足を踏み入れた。 「今回の新曲MY TRACKは、高校生の頃に作曲したそうですね」 司会のひとことにサヤは思わず苦笑いする。 「えっと、アハハハハ。まあ、色々あってしばらく封印してたんですけどアハハ」 「それでは、歌っていただきましょう。MY TRACK」 「いやー、サヤのやつ何でもやりたいやりたい騒いでたが 本当に何でもやりだすとは思わなかったなー」 ズルズルとラーメンをすすりながら、コジローはTVを見てつぶやいた。 「あの子、無茶苦茶ですけど意外と何でも才能あるんですよね~」 お茶を入れながら、キリノがほうっと息を吐く。 「桑原サヤコさんでしたー。いやー、相変わらず美声ですね~」 「いえいえいえいえいえいえ、そんなアタシなんて」 「次は、スニャップのみなさんです」 「たっくーん! たっくーん!」 「どもどもー」 スニャップのメンバーが会場に入ると、笑顔でファンに手を振り出した。 「そういえば、サヤコさんとたっくんは幼馴染だとか」 「ええと、まあそうですね。アタシのほうが年上なんですけど」 「よく、今でも2人でカラオケ行くんですよ」 たっくんの一言でえええーっと会場がざわめいた。 「あー、バカだね。あの子も。まーた週刊誌に騒がれるよ」 キリノがお茶を啜りながら、ため息をつく。 「まあ、平凡が一番だな」 コタツに手を突っ込み、コジローはみかんに手を伸ばした。 「そっすねえ」 だらだらとした時間が続いていくのであった。
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SRバンブー・ホース(アニメ) 効果モンスター 星4/風属性/機械族/攻1100/守1100 (1):このカードの召喚に成功した場合に発動できる。 手札からレベル4以下の「SR」モンスター1体を特殊召喚する。 この効果の発動後、ターン終了時まで「SR」モンスターは攻撃できない。 下級モンスター 機械族 風属性 SR SR補助 同名カード SRバンブー・ホース(OCG)
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501 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/18(金) 20 11 29 ID ZYQY7FCO 漫画の方で「千葉」→「キリノ」になったのにはいつどんなやり取りが… 502 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/18(金) 20 22 25 ID DU0f0+NV 出典は3スレ目 125 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 00 24 46 ID 2EXS0rPu まあでも、やっぱかわいいぜきりのん コジロー先生が最初「千葉」って呼んでたりしたらもっとよかった 「おい千葉。」「キリノですよう先生」 「…千葉」「キリノって呼んでくださいってば」 「千葉ぁ」「キリノって呼んでくれないと力が出ないぃ~」 みたいな。 503 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/18(金) 20 32 08 ID 6GBDGftU 最初っから自分となんか似てたせいで職業意識が働かず、 うっかり友達感覚で「キリノ」と呼んじゃったのが初めだったりとか んでそれ以来自省して極力キリノとは一定距離を保っていたのだけど 最近(殊にIH予選以降)そのタガが外れつつあるようだ エビフライとか頼むとか 506 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/18(金) 21 38 46 ID zDpCKm0H 去年の四月頃 キリノ「コジロー先生~何で他の子達は苗字で呼ぶのに、私だけ名前なんですか~?」 コジロー「え? お前、『桐野』って苗字なんじゃないのか?」 キリノ「……垂ゼッケンに思いっきり『千葉』って書いてあるのにぃ~」 コジロー「い、いや、俺はてっきり、まだ防具用意できてないから誰かに借りてるのかなって」 キリノ「はあ……そりゃ先生みたいに『コジロー』っていかにも名前!って感じの響きじゃないですけど 生徒の名前くらいちゃんと覚えておいてくださいよ~」 コジロー「スマンスマン……って、コジローはあだ名だぞ 俺の本名は石田虎侍だ」 キリノ「え? 先生って『石田小次郎』って名前なんじゃないんですか?」
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「サヤはどこッ?」 すりガラスを透過する弱々しい朝日だけが照明だから、 武道館の中は人間の目には暗すぎた。 広い空間の片隅で、影が動いて闖入者を出迎える。 「よう、来たかキリノ」 どこか人を小馬鹿にしたような口調で男は軽く手を上げ女を出迎えた。 「サヤは……どこにいるの?」 不快感と警戒心を隠そうともせず、少女は同級生をキッと睨む。 「いるよここに。お前に送った写メのままの姿でな」 口調と同じく他者に不快感を植えつける余裕の笑みを湛えた岩佐の背後に、 荒縄で縛られた少女が制服を半分脱がされたままで床の上に転がっていた。 「――――っ」 親友の変わり果てた姿に、キリノは口を両手で押さえ思わず声を呑む。 目隠しをされた顔は白濁した液体に濡れ、 髪の毛はまるで台風の中を歩いてきたかのようにばらばらに乱れている。 豊満な四肢と胴体には荒縄が食い込んでいて、 同性がうらやむ大きな胸や異性が思わず唾を飲む柔らかな臀部の丸みを強調していた。 シャツのボタンは全て外され皺だらけになり、口の中には白い布切れを突っ込まれていた。 ――――――大きく割り開かれた両足の根元、スカートの中に少女が 何も穿いていないのを見てキリノはそれがなにか確信した―――――― あれは、あの口にねじ込まれているのは彼女自身の下着。 その姿が、彼女の身に起きたことを雄弁に物語っていた。 彼女の体験したことを想像するにはもう充分だった。 「サヤっ、サヤっ」 叫びながら、半分涙目になりながらキリノはサヤに近づいた。 その背後で扉が閉じる気配に気づく様子も無いまま。 「キリ……ノ……?」 口から下着を引き抜くと、衰弱した声が友の名を呼んだ。 「サヤ、今すぐ解いてあげる」 取り出したハンカチでサヤの顔とスカートの中を綺麗に拭きながら、 キリノは縄を解こうとするが結び目が硬すぎて上手くいかない。 「手伝ってやろうか?」 「近づかないでっ!」 鋭い声と視線で、キリノが近づこうとした岩佐の動きを制する。 しかしその中にわずかな恐怖が含まれているのを感じ取り、 卑劣漢の顔が益々喜悦で歪む。 「そう言うなよ、同級生の、同じ部員のよしみだろ?」 パンと乾いた音が響く。 「……ひでーなあ、いきなり平手打ちかよ」 「近づかないでって言ってるでしょ!もし近づいたら……」 そう呟くと、キリノは縄を解こうとしていた手を止め、 胸ポケットから携帯を取り出した。 「……警察を呼ぶからね」 「……そりゃねーな。お前は誰も呼ばない。もし呼ぶつもりなら、 最初からケーサツかキョーインといっしょに武道館に入ってきてる」 図星を突かれたキリノの顔が一瞬ひるむ。 「キリノ……私はいいから……早く……けーさつを……じゃないと……キリノも」 「サヤ、大丈夫だよ!……こいつが変なことしようとしたら、私がビンタで引っぱたいてやる!」 「おいおい、部長になったからって部員を『こいつ』呼ばわりはないんじゃね?」 芝居がかった口調で岩佐は戯れ言をのたまうが、 キリノはそれには応えず岩佐を睨みつつサヤの束縛を解こうとする。 もちろん危険なのは百も承知だろう。 しかし警察を呼ぶということは目の前の親友の辱められた姿を誰かに晒すということなのだ。 キリノはそれを恐れてか、携帯電話で人を呼ぼうとしなかった。 「だめっ、キリノ……恐いのは岩佐君……だけじゃない……」 「?……何のこと………………あっ!」 後悔の色がキリノの顔に広がるが、誰も彼女を責められはしないだろう。 親友が陵辱された現場を見て、その上目の前には危険人物が自分の体を値踏みするような 目で眺めているこの状況で、冷静な判断が出来なくても仕方の無いことだ。 目の前の男といつもつるんでいる悪友がどこにもいないという 事実に今まで気づかなかったことを誰も責められはしない。 ごめんねサヤ。 キリノは小さく呟いて携帯に手を伸ばす。 たとえそれが親友の悲惨な姿を第三者の目に晒すことになるとしても、 それしかキリノには選択肢は残されていなかった。 「よーやく決心がついたかい?」 警察を呼ばれるかもしれないというのに余裕綽々な岩佐を見れば彼がどこにいるのかはもう明白だ。 「全てが遅すぎだけどな」 110を押そうとするキリノの手を、力強い男の手が背後から掴み、 携帯を力づくで無理矢理奪い取る。 観念して手の伸びてきた背後を振り向くと、そこにはあの男がいた。 「外山君……」 見下ろす男の目はまるで虫けらでも眺めるように何の興味の色も浮かんでいなかった。 そして二人の悪夢と絶望の一日が始る。 「さて、どうしようか?」 にやにやと弛緩した笑顔を向けて、岩佐は自分の携帯を弄り始めた。 「私達を……どうしようっていうのよ」 後ろ手に縛られたキリノは、唇を噛み締めながら岩佐を睨み付けるが、 その視線と口調は数分前とは異なりとても弱弱しい。 キリノからすれば自分がどうなるのか、どうされるのかは親友の姿を見れば明らかだ。 どうしてこの状況で虚勢を保つことが出来るだろうか? そんな打ちのめされた女性を眺めるのが楽しくて仕方ないのだろう、 岩佐は顔の皺をより一層深くして嘲笑い、自分の優位性をアピールして更にキリノを追い込もうとする。 「なんだ『私達』なんてらしくねえじゃねーか、 そんな言葉使うのは……部活に始めて入ってきた時以来じゃね? いつもみたいに『あたし』ってくだけた言い方しろよ。それともなんだ、緊張してるのか? 肩の力抜けよ、可愛がってやるから。なぁ、外山」 話を振られた外山は岩佐と同じく手の平の液晶画面を見つめていたが、 全く興味がないと言わんばかりに無言で岩佐を一瞥して携帯に視線を戻す。 「なんだよつまんねーな、ノリ悪いぞ」 興が冷めたのかやれやれと首を振って岩佐はぽりぽりと頭を掻いた。 どこか白けた空気が武道館に満ちたのを感じ、キリノはすがるような思いで口を開く。 「ねぇ………………もうやめさいよ」 とたんに岩佐の顔が不機嫌になり、キリノを睨み返す。 「あぁ!?何を止めろって?」 「こんなことして、許されると思うの?あんた達は……女の子に…………」 キリノの瞳に、また親友の姿が映る。 先ほど拭き取りきれなかった精液を前髪から垂らし、半分開いた口はピンク色の舌を覗かせたまま閉じぬままで、 生地の薄い夏服が汗で濡れて透けている少女の姿が。 その無残な様がキリノの心にもう一度火をつけたのか、彼女の声はわずかに怒気を取り戻す。 「女の子にあんなひどいことして、許されると思ってるのッ!!」 「なんだよ、許さないってどうするつもりだ? これから犯された後イカ臭いナリでコジローにでもチクンのか? 別にいーぜ。その代わりこいつの画像がどうなるかしらねーけどナ」 くくくっと笑い岩佐は携帯の画面をキリノに指し示す。 そこには、半分だけ制服を脱がされたまま、大きく広がった性器に直径10センチはある バイブが根元だけ飛び出した状態で突っ込まれ涙を流しながら叫ぶサヤの姿があった。 「……酷い……それにこれ、あたしに送ったやつと違う……」 「画像ならまだまだあるぜ。へへ、お前にも後で突っ込んだ時ちゃんと写してやるよ。 穴兄弟ならぬ棒姉妹ってやつか?二人並べて写したら壮観だろーなぁ」 憤怒かそれとも恐怖か、体を震わしていたキリノはふと眉をひそめた。。 「……あれ……これ、なんかおかしい……」 何かの違和感を覚えたのか画面を凝視するキリノは、疑問の原因を理解し思わず大声を上げる。 「これ、……冬服じゃないっ!…………これ、いつ写したの!!」 「あー、春先だったけなぁ。ま、何月何日かまでは詳しく思いだせねーけど」 「……いつから」 「ん?」 「いつからこんなことサヤにしてたの!?」 「憶えちゃいねーよ。まぁ……2ヶ月前ぐらいか?ほら、新学期になってからしばらくしてこいつ断りも無く ガッコこなかった時期あったじゃねーか。あの前ぐらいだったな」 「じゃ、サヤが学校休んでたのって……」 「……おいおい、俺のせいにしてんのか。こいつが学校休むのは良くあることだろ? どーせなんか嫌なことでもあったんだよ。例えば野良犬に噛まれた、とかな」 げらげら笑いながら、岩佐は倒れているサヤの豊満な乳房を制服越しに素足で踏みつける。 「やめなさ…………?」 静止の声を上げようとしたキリノは、サヤの全身に浮かぶ悩ましげな反応に困惑し沈黙する。 「あぁ……」 サヤの声に、体に、表情に、悲しみや恥ずかしさを読み取れても嫌悪の感情を読み取ることが出来ない。 卑劣な男に束縛されたまま足の裏で胸を捏ね回されているのに、だ。 「サヤ…………?」 「気づかなかったか、こいつの胸におもちゃ付けてんの?」 確かに、そこにはおかしな膨らみがあった。 制服の下に、『おもちゃ』があってそれが岩佐の足の圧力で服の上にその姿を現した。 しかしキリノにはそんなものの存在など重要ではない。 問題は、岩佐に無理矢理仕込まれたそんなもので、なぜサヤが嬌声を上げるかということだ。 キリノが知っているサヤならば、けっしてそんな艶のある声は上げないはずなのだ。 キリノが知っているサヤならば。 鍵を閉めた入り口でいまだ携帯を弄り続ける外山は、そんな3人の様を眺めると出来の悪いコメディでも見るかのように 「は」 と仏頂面のまま鼻で笑った。 「やめなさいっ」 キリノの口から絶叫が迸る。 それはまるで、これ以上その光景を見せつけられたら、 自分が壊れてしまうのを予感しているようだった。 そんな必死なキリノを岩佐は脂ぎった顔で見つめる。 「ぎゃーぎゃー言うなよ、拘束された上半身に中の音を漏らさない扉。 脱出も助けを呼ぶのもどっちも不可能だぜ」 キリノは下唇を噛み締め吠えた。 「それでもっ!」 キリノは踵を返し外山の脇をすり抜け、猛ダッシュで扉に体当たりをかます。 鈍く、腹の底に響く音が館内にこだまする。 自らが衝突した反動でキリノは弾き飛ばされ、 館内に背中から倒れこむが痛みに顔を歪めながらもすぐさま立ち上がろうとする。 「外山止めろ!そいつマジだ!!」 「キリノだめぇっ!」 横にいた外山がよろめき立ち上がったキリノの襟首を掴み、 再度鉄扉へショルダータックルをかまそうとする勢いを遠心力に利用し 武道館の中央へ放り投げた。 そしてサヤの上を離れた岩佐がキリノにのしかかりねじ伏せる。 そして12分の間、武道館の中を静寂が支配した。 外山が扉に耳を当て外界の様子を伺う。 「誰も来ないな」 岩佐は深いため息をはいた。 「全くよぉ、無茶するぜ部長さん。あーあぁ、きれいな肩が真っ赤に腫れ上がってるじゃねーか」 岩佐がわずかに制服をずらしキリノの肩を露出させると、 キリノは小さな悲鳴を上げ岩佐の手を振り払う。 「……だめだよキリノ。下手な抵抗したらキリノまで殴られたりしちゃうよ……」 蚊の鳴くような声でサヤはキリノの身を案じた。 目が見えなくても、音と気配でキリノの様子は手に取るようにわかるから、 無茶をする部長の行動を諌める。 「無理だよ……こんなサヤ、ほっとけないよ……」 「キリノ……?岩佐君っ、キリノにひどいこと」 「してねーよ」 キリノのしゃくりあげるような呟きを聞き声を荒げるサヤに、岩佐は苛苛した声で答える。 「泣くんじゃねーよ、サヤが心配してんだろうが」 キリノは、何事かもごもごと呟く。 「もっと大きな声で言え」 「だって……こんな……あたし、サヤがこんなひどい目に遭ってるなんて…… 親友なのに、ずっと気づいてあげられなかった……」 「だから肩壊す覚悟で助け呼ぼうとしたのか?いい話だな、それが本当なら。 でも、そうじゃないだろう?罪悪感に苛まれてるのはそれだけじゃないだろう?」 ニタリと哂いながら岩佐が続ける。 「親友がレイプされてる間にてめえは恋人といちゃついてたからじゃねえのか? この場所で、ラブラブでハッピーなセックス三昧を送ってたからじゃねーのか、おい」 岩佐がキリノの髪を引っ張り耳元で囁くと、キリノは目を逸らし 「コジローせんせい……」 と祈るように呟いた。 一瞬間が空き、外山が誰にともなく問いかける。 「どういうことだ……」 そこに静かな驚きと、わずかな怒りを岩佐は読み取った。 「どうもこうもねーよ、広くて防音もしっかりしてる場所をヤり部屋にして 男と女がヤることヤってただけだ。ま、俺らと考えること一緒だな。 それが生徒同士じゃなくて生徒と教師の違いだってだけで」 外山の顔色を伺いながら岩佐が面白そうにまくしたてる。 「うちのガッコーの他の部でも噂はあるし、 学生が部室内でセックスなんてちょくちょく新聞や週刊誌にも載るだろう? 考えてみろよ、なんせこいつとコジローはうぜえ1年どもが入ってくるまで 放課後はこのシャワーまで完備された密閉空間で二人っきりだったんだぜ? お互いその気があればよお、毎日サルみたいにヤりまくってたって不思議はないんじゃねーの?」 「ふん。そういうことか」 外山が二人の方にゆっくりと近づく。 「お、よーーやく火がついたか?ま、サディストには燃える展開だよなぁ、 恋人のいる女を無理矢理なんてよ。……それともなにか、お前キリノのこと」 そこで外山がギロリと岩佐を睨み、岩佐は肩をすくめて科白を止める。 キリノは震えながらコジローの名を唱え続けていた。 そんなキリノの腹に、外山の足が振り下ろされ、キリノはわずかに呻く。 親友の痛みを、外山の暴力の気配を感じたサヤが狂ったように非難の声を上げた。 「やめてよっ!約束違うっ!!あたし以外の子には手を出さないって」 「言ったとも、『俺』はな。 でもま、偶然ここにいた外山君が何をするかなんて俺の知ったこっちゃねーしな」 サヤはその言葉で全てを悟り、がくりと全身の力を失う。 「ああ……キリノ……」 絶望に崩れるサヤ。 俯き震え続けるキリノ。 そのキリノをたぎるような目で見下ろし踏みにじる外山。 「……生徒同士か生徒と教師か、って以外にも違いがあったなぁ」 3人を眺めた後、岩佐は楽しそうにくくくっと笑う。 「和姦か強姦か。この差はでけえな、全く」 「じゃーま、早速キリノの歓迎会といこうか? とりあえずキリノもサヤに罪悪感かんじてるみてーだし、 今までサヤにやったぶんと同じ事を同じ回数だけやってやろーぜ。 親友同士不公平のないような」 「やめてよ、やめてよっ!キリノに変なことしたら許さないわよっ!」 「おーこわ、……しかしとたんに活きがよくなったなぁ、 さっきまでは廃人みたいになってたのに。こういうの麗しき友情っていうのかねぇ」 そう嘲ると岩佐はキリノの体を引き寄せようとする。 「いやあっせんせいたすけてぇっ」 「やめてっ、なんでもする、なんでもするからキリノにひどいことしないでっ!」 二人の悲鳴が同時に上がった後、岩佐はキリノの傍から離れた。 ぐすぐすと二人の少女が嗚咽交じりに泣き咽ぶ声だけが薄暗い空間に響き渡る。 「なんでもする、そう言ったな」 いきなり耳元で聞こえた声に、サヤはびくっと体を震わした後緩慢な動きで首を縦に振る。 「じゃあ、そうだなぁ。今から言うゲームに勝てたらキリノを開放してやるよ」 するすると、サヤの拘束が解かれ、 戒めから開放された彼女はかすかな安堵のため息を吐く。 「なぁに、簡単なゲームさ。お前らの友情が本物なら、な」 「なにをすればいいの……」 岩佐の手で、目隠しされたままのサヤは膝立ちにさせられる。 「お前のでけえ胸で一発抜いてくれよ」 上から聞こえる岩佐の声に苦々しい声でサヤが答える。 「……それだけじゃないんでしょ……」 「もちろんな。俺がてめーににパイずりされてる間に てめーは後ろから犯される。で、どっちが先に気持ちよくなるかって勝負だ。 俺が先に出せばお前の勝ちだからキリノには手を出さないでいてやるよ。 そのかわりお前のマン汁が床まで垂れればお前の負けだ」 突然サヤの両肩が掴まれぐいと引き寄せられた。 そのままサヤの上半身が前傾姿勢にさせられ、 サヤの顔が岩佐の腹に、胸が猛々しい男根に触れる。 自然と彼女の臀部は後ろに突き出されるような姿勢になり、 その丸々としたお尻にやはり荒々しい茎が埋まる。 「うぅ……」 もう、サヤには選択肢はない。 ならば、たとえどんなに屈辱的でも、岩佐の要求を呑むしかない。 もし拒否すれば、力づくで犯されるだけだろうから。 「ほらよ、お前の体は俺が支えといてやるからとっとと始めろ」 岩佐が促すと、後方に押し付けられたそれがたどたどしく動き出す。 まるですぐには胎内に侵入せず、焦らすかのような動きでサヤの入り口をなぞり始める。 「っ……」 覚悟を決めたサヤは、そのふくよかな双丘の左右を両手で掴むと、 岩佐の陰茎を柔肉で挟み、そして上下にしごき始める。 消して小さくないであろう岩佐の肉塊は、白く柔らかな肉の谷間に全身を埋め 姿を確認することができなくなった。 「ぅ……はは、無駄にでけえ胸もこういうときは役に立つ、な。 じゃあ外山も、始めてやれよ」 股間から立ち上がるえもいえぬ快楽にどもる岩佐の言葉で、 割れ目の上を往復していたそれが、サヤの胎内にようやく入り込んでくる。 「ふはぁぁ……ーーっ」 解れ、仕込まれ、辱めれてきた躯は当たり前のようにそれを飲み込み、 紅い唇から耐え難い悦びの吐息が漏れる。 たとえそれが陵辱であろうと、それが友の目の前であろうと、 開発された悲しい女の性は快楽を押しとどめる術を知らない。 「お願い……っキリノぉ……目を瞑ってぇ……こんなあたし……見ないでぇ……」 はかなく願うサヤの後背部に、突然熱い液体がこぼれ落ちサヤの体がびくりと震える。 「やだぁ…………外山君、唾垂らさないでぇ…………」 突然眼前の岩佐の腹筋が震える。 くくくと笑ったため、その振動が額を押し付けているサヤに届いた。 「涎じゃねえよ……外山はそんながっついたやつじゃねえ……」 バックからの抽出運動が始まってからというものサヤの胸の動きは少し弱まったため、 岩佐の声には余裕があった。 「見てみろよ、目隠し取ってやるから」 突然サヤの上半身の半分を支えていた岩佐の左手が外れ、 少女はバランスを崩して胸を掴んでいた両手で岩佐に胸を押し付けながらしがみつく。 「ちょ……ちゃんと肩掴んでよぉ……」 岩佐が肩を掴まねば前傾姿勢の上半身を支えるものが岩佐の腹に押し付けた額だけになり、 胸での愛撫などできるわけがない。 「わりいな、その代わり後ろも止めてやるよ。おい外山」 岩佐の呼びかけで律動は止まるが、なぜそんなことをするかわけがわからないサヤは 呆然としていると突然視界が広がり、その細い首が岩佐の手で無理矢理捻られ後ろを向かされる。 「キリノ…………?」 背後で自分を犯す親友の姿に、唖然とするサヤ。 サヤを貫いていたのは、ペニスバンドを着けさせられ、 口にサヤの下着をねじ込まれ、サヤの背中にぽろぽろと涙を落としながら両腕を縛られた 不自由な姿のまま背後から外山にがっしりと腰を掴まれたキリノだったのだ。 「……いや、いやぁっ、いやああああああああああああぁぁぁぁぁぁ」 サヤが叫ぶのを、舌を舐めながら岩佐が見下ろす。 「じゃ、そろそろ勝負の再開といこうか」 両手でまたサヤの肩を固定すると、行為の続行を促す岩佐。 と、サヤの中で人工の男根が前後に動きを再開する。 外山が、キリノの腰を無理矢理前後させ始めたのだ。 「いやぁっ、いやあ、嘘つきっ嘘つき嘘つきぃっ」 しがみついたまま騒ぎ続けるサヤの頬を、岩佐が平手ではたき乾いた音が響き渡った。 「おいおい、パニくっていい加減なこと言うなよ、 嘘なんて吐いてねーぜ。キリノがお前をヤってるけど、 俺たちはキリノにひどいことは何もしていないし、 手も出していない。約束は破っていないんだよ」 「うぅ……うふぅ……うぅ……」 嗚咽か嬌声か分からない声がサヤの口から漏れる。 そんなサヤの両手が自らの胸をもう一度掴み上げ、 そして岩佐への奉仕を再開した。 まるで自らの胸をゴムまりのように捏ね回しながら、 涙で潤みきった目で訴えるように岩佐を見上げながら サヤは岩佐の射精欲を高めようとする。 尋常ではない質量が生み出す乳圧に追い詰められながら、 岩佐は器用に片足立ちになるともう片方の足を伸ばしサヤの 踝につま先を触れるとにやりと笑う。 そこは、もうサヤの愛液でじっとりと濡れそぼっていた。 「どうした、友達にヤられ、て、気持ちいいのか?この、淫乱」 サヤが何かを言い返そうとした瞬間、 背中に柔らかくて温かい何かが落下してきた。 「……ごめんね、サヤ」 それは、キリノの口を塞いでいた下着だった。 「……あたし、動きたくないの、でも、外山君が無理や」 そこで、サヤの背後の布の存在とともにキリノの声が消えた。 もう一度外山が下着を口へ突っ込んだため、キリノの謝罪は途切れる。 「……キリノぉ……あたし、こそ……ごめんっふうぅぅ…… もう、あたし、駄目かもしれなぃ……あ、ぁぁ……」 サヤの全身がぬめった汗で怪しく光る。 そんな汗よりもっと粘性の高い体液が、 彼女の膣口から足首までてらてらと垂れ流れている。 「キリノぉ……気持ちいいよぉ……友、だちなのにぃ…… このままだとキリノひどいめにぁうのにぃ………… きもひいいのとまんらいよぉ…………」 口から涎を流すサヤを見て岩佐が外山に視線を送ると、 外山が急にキリノの腰使いを速く、激しくする。 「うひあぁっっ、ひぃ、ひゃぁぁああぁぁっ」 自然のものとは全く異なる造型と、他人の手によって生まれる不思議な腰使いとで 今までの経験にはない快楽を感じ、身悶えるサヤ。 「だめ、だめっ、だめぇ、あひあああぁぁぁっ」 汗が、涙が、愛液が戦慄く肢体の上で跳ね、少女の心と魂を蒸発させ雌に変えさせる。 「ひっ、ひぃっ、うあ、あ、あっあっあっ、 うあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ………」 大きな鳴き声をあげて背を反らし、少女の友情は劣情に屈した。 「ゲームオーバーだな。汁の垂れ具合なんか見るまでもねえぜ、 友達よりも自分のアクメを優先させやがったぜこの淫乱は」 岩佐はそう吐き捨てると、がくがくと痙攣するサヤの上体を直立させ、 肩から手を離すとそのまま後ろに倒させる。 泣いていたキリノは慌てて倒れてきたサヤの体を支えると、 岩佐がサヤの上をまたいでその大きな胸を両手でがっしりと掴んで真ん中へ寄せ、 そのまろやかな割れ目に自らの肉棒を突き刺した。 絶頂を迎えたばかりの体は自らの両乳首が合わさるだけで 「あひっ」 と声を出して反応してしまうが、岩佐はかまわず肉棒を前後させて少女の胸を堪能する。 岩佐の黒々とした異形の物体がサヤの美しい円形を描く乳房を蹂躙するさまを眼前で見せつけられて、 キリノの目に新たな涙が溢れ出す。 今まで我慢していたのか、それともサヤの愛撫で十分感じていたのか、 岩佐の限界はあっという間に訪れる。 うぉ、という低く短いうなり声を上げたあと白濁の飛沫が疲弊したサヤの顔を射ち汚す。 キリノは口から下着を半分吐き出すと、 泣きながら口を使いその下着でサヤの顔の精液を拭き取った。 そんなキリノの肩を、外山が指を食い込ませるかのような力で掴む。 びくっと震えたキリノは下着を口から落とし 「せんせぃ……」 と呟いた。 キリノを見つめ、荒い息のまま岩佐は教える。 「……これからが始まりだぜ、キリノ……」 次話へ進む
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693 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 11 12 43 ID AMsewRlA キリノ「…また大きくなったんだねえ」 サヤ「ん?これ(乳)?そうなんだよー、困るよねえ。キリノもわかるでしょ?」 キリノ「あたしはそうでもないよー …ねぇ、ちょっと、顔埋めてみていい?」 サヤ「うぇぇ…なんか、変態みたいだよ?まぁ、ちょっとならいいけど…」 キリノ「んふふー、じゃあ遠慮なく~サヤのおっぱーい♪やらか~い」 サヤ「もう、やめなさいってば…」 キリノ「谷間の汗~ぺろぺろ。しょっぱ~ぃ」 サヤ「…ん、ちょっと、あ、ん…」 ………がたん。 タマ「あ…す、すいません。失礼します(ペコリ)」 サヤ「∑∑ ちょ、ちょっとタマちゃん、誤解だってば!」 キリノ「え~別に誤解じゃないのにぃ…(ニヤニヤ」 サヤ「!!!」
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……。 蒸し暑い。 合宿初日。午後の稽古だけで相当疲れているはずなのに、なかなか寝付けなかった。 浅い眠りについても、すぐに目が醒める。その繰り返し。 十分に休息をとるようコジローに言われてはいたが、すでに時刻は午前2時を回っていた。 (んー…あっつーい…) 千葉紀梨乃はごろん、と何度目かになる寝返りをうちながら、頭の中で一人ごちていた。 幸いこの合宿所は浴衣があったため、ある程度助かってはいたのだが。 (…サヤ、よく寝てるなー…) 同室の桑原鞘子は、隣の布団で寝ている。この部屋は二人部屋なので、寝ているのはキリノとサヤの二人だけ だった。 そのサヤはこの暑さにも拘らず毛布を首までかけ、こちらに背を向けて体を上下させていた。 (さー、あたしも早く寝ないと…) そう思い、キリノがもう一度眠りにつこうと寝返りをうったときだった。 「ん、んぁ…あ…」 (――!) サヤの声だった。 背中越しの微かな声ではあったが、キリノには確かに聞こえた。 「ふ…ぁ、ん、はぁっ…」 (え…?サヤ…?) それは明らかに、女の悩ましい喘ぎ声だった。 脳天気な性格のキリノでも、そういうことに関して無関心というわけでもない。 サヤが何をしているのか、大体の見当はついてしまった。 そして、初め小さかったその声は、時間とともに徐々に大きくなっていった。 「あ…ん、ぁん、あっ、あっ…あ、ふぅ…」 (サ、サヤってば、こんなことしてるんだ…) 顔が真っ赤になり、体が火照り始めているのがわかる。 胸がドキドキいっている。鼓動が、止まらない―― (ど、どーしよ…こんなの聞かされてたら、眠れないよ…) キリノは毛布をかぶり、耳を塞ごうとした。これ以上は、ムリ。そう思った。だが―― 「ん…あっ、あんっ、はぁ、あ…あっ、あっ、ん…あ…きり、のぉ…」 (――え――) 「えええぇぇぇっ!?」 「っ、うわああぁぁっ!?」 思わずキリノは毛布をはねのけて、上半身を勢いよく起こしていた。 ほぼ同時にサヤも反応し、二人は暗闇の中布団の上で互いに向かい合う形になった。 「……」 「……」 無言。 自身の浴衣がひどく乱れていることに気付き、サヤが素早く両手で直す。 明かりがない分よくわからないが、おそらく二人とも顔は真っ赤になっているだろう。 「……」 さらに無言。 静寂の中、耳の中でどくどくと早鐘のように打ちつける音が、やかましかった。 「……サヤ」 「……っ!」 サヤの体が、硬直したように思えた。 「……お、オナ、ニー……してた、よね」 「…………うん」 「……」 「……」 「…その…えっと、あ、あたしの名前――」 「ごめんッ!!」 サヤが唐突に頭を下げた。 「…え?」 (どうしよう…嫌われた…ぜったい嫌われちゃったよぉ…) サヤは泣きたくなるような気持ちで、自分の布団を見つめていた。 自分が友達を…女友達をオカズに、自慰に耽っていたことが知られてしまった。それも、まさにその子自身に。 恥ずかしさと絶望で、頭がいっぱいになった。もう、元の関係には戻れない… 「…えーと、サヤ?なんで謝られてるのか、わかんないんだけど…」 許してもらえるとも思っていない。いっそのこと、絶交… (…え?) 耳を疑った。と同時に、ぱちん、と部屋の明かりが点いた。 ゆっくりと顔を上げると、そこには照れくさそうに頬を掻きながらも、いつもの笑顔を浮かべたキリノがいた。 「え…だってキリノ…怒ってないの?」 「怒る?あたしが?そんなわけないじゃーん」 にゃははー、と笑ってキリノは言った。 「うそ…」 「…まぁ、すっごく驚いたのは確かだよ。でも」 「……」 「…イヤじゃなかった」 「……」 「サヤ。あたし、サヤが好きだよ。友達としてじゃなくて、恋人として、サヤのことが好き」 (――っ!) …泣いた。泣いてしまった。 さっきから堪えていた涙。ただし、今流している涙は絶望ではなく、嬉しさ故にこぼれ出た涙だった。 幼い頃から抱き続けてきた想い。叶わないと知りながら、それでも諦めきれず、胸の内に秘めてきた。 今、それが現実になった。そのことが、嬉しくて、嬉しくて―― 「こーらー、泣いてるサヤは見たくないよ」 「……ん」 キリノがサヤの頬をつたう涙を指先で拭う。サヤがうなずき返すと、いつの間にかキリノの顔が目の前にあった。 (あ…キリノの顔、真っ赤…) 気付いた瞬間、収まっていた鼓動が再び高鳴り始める。 だが、少し押され気味になりつつも、それ以上キリノは近付いてこない。 (あれ…) 「……キリノ?」 「……まだ、サヤの口から聞いてない」 ムスッとして、キリノが言う。 サヤは一瞬キョトンとしてから、ぽんっとますます顔を赤くした。 「……知ってるくせに」 「ちゃんと聞きたいんだよ」 「……」 (あぁもう!なんでこんな…) 「……き」 「…、聞こえないっ」 「だ、大好きだって言っ――んむっ!?」 ――サヤのバカ…我慢させすぎだよ…! ……… …… … 「おいサヤ、まーた目の下クマできてんぞ。合宿にも持ってきてんのか?小説」 翌朝、遅れて朝食に降りてきたサヤにコジローが声をかけた。 「あーいや、そんなんだったらいいんすけどね…」 今にも倒れてしまいそうなほど疲労オーラを漂わせ、サヤは深い溜息をついた。 「休んどけって言っただろうが。何してたのか知らねーけどよ」 「いやもうなんも聞かんといて下さい…」 はあぁぁ、と二度目の溜息をつき、よろよろと席につく。 コジローと後輩たちは、その様子を不思議そうに眺めていた。 「だらしないぞ、サヤ!キリノを見てみろ!」 と、ちょうどそこへご飯のおかわりをよそってきたキリノがやってきた。 「あ、遅いよーサヤ!朝ご飯きっちり食べないと、一日もたないよー!」 びしっ、と言って、キリノはサヤの隣の席についた。 (キリノ…あんた、一体なにもんなのよ…) あの後、二人は夜明け近くまであんなことやそんなことに励んでいたため、睡眠をほとんど取っていないのだ。 (あんただって全然寝てないじゃん!なんでそんなに元気なの~…) ようやく食べ始めたはいいが、箸が進まない。 「う~」 「おいおいサヤ、まだ合宿始まったばっかだぞ?今からそんな調子でどうするんだ」 (……あ) 「あー…そっかぁ…まだ始まったばっかかぁ…」 あはは、と乾いた笑いを漏らすと、隣りにいたキリノがそっと耳打ちした。 「…まだまだ、これからだよ?覚悟してね――」 (――なに顔赤くしてんだ!あたし!) 終
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582 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/25(金) 22 22 48 ID L7cEcGRu 「お前よりお前のメンチカツが欲しい、なんてな、はは」 こんなんでもアニメきりのんなら全然ツモってしまいそう 583 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/25(金) 22 28 26 ID cgCql/dt 「リーチ一発ツモ断幺トイトイ三暗刻って感じっすよ」 「ぐわっ、ハコかよ俺?」 何故か脳内で麻雀ゲーにw 588 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/25(金) 22 59 21 ID KfyHLJyx 583 バンブーキャラに麻雀やらせると… タマ=ルールは知らなのに鬼ヅモ。 キリノ=そこそこ強いのに何故かコジローに振り込みまくり。 サヤ=デジタルに徹しようとするが迷彩やら確率論に手を出して自爆がち。 ミヤ=ひたすら手牌重視でツッパネまくり。彼氏と並んで場を荒らす。 サトリ=普通に強いけどチョンボ、フリテンが異様に多い。 コジロー=序盤はいつもハコ、終盤追い上げ型 ユージ=ひたすらベタオリ狙いでミスター2着 ダン=たまに大きい手をアガるが基本場を荒らす。 こんなもんか?
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「しかしまあ、外山もえらく前膨らましてるじゃねーか。 このままだと部員がかわいそうだよな、部長さん」 怯えた目でキリノが背後の男を見上げる。 「お願い……もう許して。こんなところ先生に見られ、やぁ」 外山に髪の毛を引っ張られ、少女の哀願が止まる。 「ま、外山が怒るのもしょうがないよなぁ。 サヤはお前を守るためにヤられながら胸でご奉仕してくれたというのに、 部長のお前は先生先生と他人を頼ってばかり。 俺だって見ていて胸糞悪くなるぜ」 げらげらと嘲り、岩佐が力を失い床にへたっていたサヤの体を引き寄せる。 「さーて第7ラウンドと行こうかね。いや、第8ラウンドだっけな? ……ま、どうでもいいか」 「やめてよ、もうひどいこと止めてあげてよ!」 ふんと鼻を鳴らすと岩佐はキリノに見せ付けるように何も履いていない サヤの下半身をMの字に開く。 「おいおい、ひどい事なんてセリフ、こいつのひくついた穴見ても言えるのか? 早く入れてって涎たらしてる奴に、突っ込んでやらないほうがひどいだろ?」 「キリノ……見ないで……」 「お願い、止めてよ!」 「人の心配より、自分の心配したほうがよくね?」 肩を鷲掴みにしていた外山の手が、少しずつ体の表面をなぞる様に下降する。 「キリノに……手出しっひぁぁっ」 サヤの言葉はクリトリスを摘ままれる鋭い感覚でさえぎられた。 「イったばかりでこんなとこ摘まれるときついだろ? ……そうだな、少し休憩するか。賭けに負けたお前は、 友情より快感を取ったせいでダチが犯される所を、 じっくりと噛み締めるように眺めとくんだな」 「あぁ……ゴメ……ンね、キリノ…………」 目の前で外山に無理矢理立たされペニスバンドを外された親友に、 涙を流しながらサヤは詫びた。 「あたしは大丈夫だよ……大丈夫だから……サヤは泣かないで……」 「キリノ……」 涙にまみれたキリノの笑みに、岩佐は目を丸くする。 「あたしは……こんな奴らになんか屈服しないから…… だってどんな暴力でも……心までは汚せないから……」 しばらく間をおいてからくっくっくっ、と岩佐が喉を鳴らす。 「こんな時まで友人を元気付けてやろうってんだから、 たいしたもんだぜわが部長様は」 外山の腕はキリノの腰を十分にまさぐった後、そのまま彼女の前方へ伸び、 皺だらけになったシャツのボタンを外し始める。 「せっかくだから協力してやろうぜ外山。どんなに汚されても 屈服しない心とやらを、親友に見せる手伝いをな」 肌蹴たシャツの中へ、男の左手が進入する。 右手はスカートをたくし上げつつ細く引き締まった太腿を撫でまわす。 その蠢く指先が少しずつ粘膜に近づくたびに、キリノの体が恐怖に震えた。 「大丈夫……大丈夫……」 どこか遠くを見ながら耐えるキリノは、それでもサヤへと笑いかけていた。 「あたしは……大丈夫だからぁ……」 外山の指が、キリノの胸の頂点に触れた。 「ぁ……」 「お?感じたか」 「何を、馬鹿な……ぁ、ぁっ」 強がっていたキリノの声も、もう上擦るのを隠せない。 岩佐は顔を背けるサヤの顎を掴んで無理矢理キリノのほうを向けさせる。 「目ぇ反らしてんじゃねえよサヤ。かぶりつきで鑑賞しようぜ?」 そしてそんな彼女の眼前で、 ついに外山の指がキリノの下着越しに割れ目へ触れた。 「ふはあぁぁぁ」 「おーおー、下着の上からってのにいい声で鳴くじゃねーか。 淫乱の友達もやっぱり淫乱ってか?淫乱どうし引き合うのかねえ」 「そんな……ところ……触られたら……誰だって…… こえ……でぁ、あ、ああああぁぁっ」 「おいおい、屈服しない心はどうした? ヤり始めてから5分とたってないっツーの。 こりゃすっかり変態教師に仕込まれてるんじゃねーの? あーあ、サヤみたいに調教する楽しみがねーな、こりゃ」 「うるさい……コジ……せん……わるく、ひぃ、や、やああぁぁっ」 「おーおー、コジローの名前出すと外山さんが怖くなるねー。 もしかしてジェラシーって奴か?」 「おい岩佐。サヤつれてこっちへ来い」 「おっ、おう。なんだよ」 キリノの両腰をがっちりと掴んだまま壁際に移動する外山に、 サヤを引きずって付き従う岩佐。 「サヤの顔をこいつの股の下まで持って来い」 「……へ……へへ、お前も結構えぐいこと考えるじゃねーか」 外山がふらつくキリノの両足を開かせて壁に両手をつかせると、 岩佐は髪を掴んだサヤの頭をその下へ潜り込ませて上を向かせる。 「やだ……何するつもりよ!」 「親友が犯される様を特等席で眺めな。じゃ、外山ヤっちまえ」 「え……あ、やっ下着ずらしちゃいやぁっ」 尻たぶの割れ目に猛々しい物体の存在を感じ、 キリノは悲鳴を上げて腰をくねらせ逃れようとするが、 「痛いっ」 「あ、サヤ、ごめ!」 足元で転がされているサヤの顔を踏む危険性があるため激しく動くことができない。 そんな抵抗できないキリノを、外山の肉棒が無残に蹂躙する。 「あ、や、はいっって……」 「おーおー。友達の中に出入りする所を見上げるのはどうよサヤ」 「………………」 「だんまりかい。おお、すげーじゃん。外山が腰振ると上から ぽたぽたおつゆが落ちてくるぜ」 「や……そん…………なのっ……垂れて…………ないっ…… あっ……やだっ…………や………え?……いわっ……くん……なにを……」 携帯のカメラを向けながら、岩佐はニヤーと笑う。 「うん?いや、せっかくだからよお、 てめえのイき顔大好きな先生にも見せてやろうかと」 「いや……、駄目……っ、やめて…………やめてよ……やめておねがいいいぃぃっ」 「お、いいねえその悔しそうな顔。あーあー太腿なんざびしょ濡れじゃねーか。 これじゃコジロー悲しむぜぇ。俺じゃなくても男なら誰でもいいのかってな。 いや、むしろ教え子が変態に成長して喜ぶかもな。早速メールで送ってやろうか?」 「止めて止めて止めてえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇっ」 「ははは、どうした。屈服しないとか言ってたのはどうした?」 「う……あ、……やあああぁぁぁっ、……そんなに、うごかな……いでっ」 頬は高潮し、太腿から膝までてらてらと光らせたキリノに、 剣道部部長としての威厳など存在しなかった。 「外山。そろそろ止めを刺してやれ」 「うぁっ……やめ……やめてっ」 岩佐の声に呼応するように外山の腰のスピードが上がる。 「やだ……やぁ……やぁっ……やっ、やだっ、あっ、あああぁぁっ!」 キリノの体がびくびくと痙攣し、その下肢からびゅるっ、びゅるっと体液が迸り、 サヤの顔に降りかかる。 その体液を顔に塗りこませながら岩佐が聞いた。 「……どうだサヤ?友達のジュースの味は?」 二人の少女はもはや声を発する力さえなくし、魂を失ったかのように呆然としていた。 「あ、うああぁ、やめてよ、もうやめてよぉ」 「お、外山はまだイってなかったみたいだな。 キリノも部長なら部員に最後までやらせてやれよ」 「やだ、あたし、イ、イったばかりなのに」 「おら、サヤもいつまで呆けてやがる。 てめえがどかないと外山が思いっきり腰触れないだろうが」 岩佐がサヤをキリノと外山の股の下から引きずり出すと、 外山はさっきまでの腰使いが児戯だったかのような激しさで 館内に肉と肉がぶつかり合う音を響かせながら膣壁を抉り回す。 「ひ、や、イく、またイくっ、いやああぁぁぁっっ」 キリノの叫びが終わるのと、外山が彼女の中へ精を放つのはほぼ同時だった。 放心しながら床に座り、股間から精液をだらーと垂らす親友の姿に、 思わずサヤは声を詰まらせる。 「ひどいよ……外山君……これじゃキリノ…………妊娠しちゃうよ……」 と、いきなりサヤの髪の毛を掴む岩佐が彼女の頭をキリノのまたぐらへ突きつける。 「そんなにかわいそうだと思うならよぉ、吸い出してやれよ。 できるよなぁ、友達なんだから」 岩佐の言葉にサヤは愕然とする。 「あたしが……吸い出す……外山君の…………精液を?」 「そうさ。お前の大事な友達が妊娠しかけてるんだぜ。 ならお前が吸い出してやるべきだろ? お前のせいでキリノはこんな目に遭ったんだぜ」 「……そうだ……あたしが……キリノを…………」 ふらふらと吸い寄せられるようにサヤは親友の下半身へ顔を寄せる。 「サヤ……?」 「キリノ……ごめんね……あたしが全部……吸い出してあげるから……」 「駄目、汚いからっ……!」 「大丈夫だよ……あたし慣れてるから……何度も何度も飲まされたからさ…… もう、ジュースを飲むみたいに飲めるんだよ……」 「サヤ…………ぁ」 サヤの顔が太腿の間に沈み、じゅぶじゅぶと なにか粘り気のある液体を吸い上げる音が響き渡る。 「おうおう、さすがザーメン大好きなエロ女だな。 キリノの愛液混じってても啜る啜る。外山、キリノにも舐めさせてやれよ」 外山がキリノのポニーテールを掴むと、その頭をサヤの下半身へと無理矢理引っ張る。 「やめてよ!……キリノにそんなことさせないでよ……」 しかし、サヤの非難を制したのは他でもないキリノだった。 「いいんだよサヤ……これは……あたしの罰だから。 ずっとサヤが大変な目に遭ってっるのに気づけなかったあたしの罰だから」 「やっ……キリノ……そんなとこ、噛んじゃ駄目……」 「サヤのここ……真っ赤に腫れあがってかわいそう…… 何度ひどい事されたの……?大丈夫だよ…… あたしが舐めてひりひりするの治してあげるから……」 二人の少女が69の体形でお互いの股間を啜り合う姿に、 1度精を放った少年達のある一点に再度血液が集まり始める。 「おい……外山、まだまだヤるだろ?」 「ああ」 薄暗い笑みを浮かべながら外山は頷いた。 「じゃ、せっかくいい具合にレズってるとこ悪ーけどよぉ、 も一回こいつ着けてくれない?」 岩佐の手に握られていたのは、 先ほどまでキリノが身に着けていたペニスバンドだった。 またもや力づくでキリノを立ち上がらせ、 ふらついているその腰に禍々しいという形容詞がぴったりな 黒光りする物体を取り付ける。 岩佐も抵抗する気力のないサヤを立ち上がらせると、 向かい合った少女二人は少年達に強制されることもなく そのままお互いが倒れこむようにして抱き合い、唇を重ねた。 しかしサヤの背後から、岩佐が繋がりあう二人を引き離す。 「おーおーやけるねえ。じゃあキリノ、 お前の股につけた黒光りする竹刀を大好きな親友にぶちこんでやってくれよ」 岩佐はくるりとサヤの体を回転させると、 彼女の尻たぶを左右に割ってみせる。 「ほら、手伝ってやれよ、外山」 外山がキリノのディルドと腰に手を回し、その凶器をサヤの体にあてがう。 「え……いやっ、なにそれ?そこ違う違うそこじゃないっ」 「何のことだか分からないな」 「全くだぜ」 「……?なに、どうしたのサヤ?」 「なーに大丈夫だ。今まで散々慣らしてきたからなぁ」 「いや、ぃ……指以外お尻なんてむりだって、……ぁっ……はいっちゃ……」 後ろから肛門を親友に貫かれ、サヤが舌を突き出してぶるりと震える。 「やだ、サヤが嫌がってる!」 「なーに、すぐに涎を垂らして感じるようになるぜっ、と。 ほら、サヤはもっと腰浮かせろ」 「やだっ、2ほんとかっ……入らあぁぁっ」 「入ったじゃねえかこのド変態が」 「やだやだやだやだぁっ、キリノッ、動いちゃ駄目えぇぇ」 「ごめっ……でもあたしも……外山君に…… 入れられて……動きたく…………ないのに……ああぁぁ」 身悶えしながら繋がりあう二人の少女を、さらに両側から男達が挟み込む。 外山は背後からキリノを、岩佐は前からサヤを犯す。 「どうだ、後ろも前も気持ちいいだろう?」 「ああぁぁ……いいよぉ……お尻……いいよぉ…………」 「やぁ……サヤ、動いたら……クリ…………擦れて 中の……外山君のと……挟まれて……潰れちゃうよ…………」 「へへ、何がやだだ、中ヒクヒクさせやがってよぉ」 「やだっ、やだっ、キリノ、キリノ!」 「サヤッ、ごめん、腰が動いて、とまらな、いぁああぁっ」 「いいよ、キリノ、突いて、キリノがしたいように突いてえええぇぇぇぇっ」 「おら、女同士で盛り上がってんじゃねーよ」 「ああぁぁっ、イくのっ?イくのっ!友達に突かれてイくぅっ」 「あたしも、サヤ、サヤっ、挟まれてイっちゃうよぉぉっ」 「「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ」」 二人の少女の嬌声と痙攣が重なった時、武道館の扉が開いた。 「お前ら何やってんだっ!!」 「おい、二人とも。自分らが何やったのか分かってるのか?」 床の上で正座させられた二人の前で、腕を組んだコジローがカンカンに怒っていた。 二人がさして顔色も変えずに頷くのを見ると、コジローはさらに声を荒げる。 「だからへらへら笑ってんじゃねーよ。お前らちゃんと反省してんのか!」 「いやー、まあ一応反省するなら4人そろってからじゃないと」 「あ、噂をすれば。岩佐君、シャワー終わった?」 「ああ、外山もじき出てくるぞ。しかしうるさい怒鳴り声だな。 シャワー室の中まで聞こえたぞ」 「反省しろってさ」 「んじゃ外山君は置いといてとりあえず演出の岩佐君からどうぞ」 「最初お前ら私とか言った時点で少し萎えた。緊張しすぎだ」 「いやー、サヤに釣られてつい」 「あたしのせいにしないでよ!」 「ま、ちゃんと俺が途中で気づいて指摘してやったけどな」 胸を張って威張る岩佐に、キリノとサヤは仕方なく褒めているのが見え見えな口調で同意する。 「「はいはい、えらいえらい」」 「しかし、途中のキリノのアドリブ体当たりはやりすぎじゃないか?」 「え?なんかやったっけ?」 「扉に肩から体当たりしただろーが」 「ああ、すごい音したよね。痣とかになってない?」 頭をタオルで拭きながら出てきた外山を見ながらひそひそと話す。 「大丈夫だよ。あれ位しないと外山君乗ってくれそうになかったんだもん。 ……結局あのタックル効果なかったけど。ぶつかり損だよね」 「でも、あの後の俺が指示したアドリブは効果あったろ」 「あ、確かにあれは岩佐君の言ったとおり効果あったね。 コジロー先生の名前出したらようやく外山君」 眉をひくひく動かしながら様子を伺っていたコジローが割ってはいる。 「ちょっとお前らいいか。……何の反省してるんだ?」 「いや、先生が反省しろって言うから、レイプごっこの反省会を」 「そーいーう反省しろって言ってんじゃねー!ていうかレイプごっこなんか学校でするな!」 「なんかその言い方だと学校じゃなきゃしていいみたいなんですけど」 「学校じゃなきゃOK。というか最低武道館でやるなよ、見つかったら俺の責任じゃねーか」 「心配なのは自分のことだけですかい」 やれやれと呆れ顔のキリノに、コジローが突っ込む。 「何だその顔は。大体部長のくせにこんなことすんなよキリノ」 キリノは得意気な顔で人差し指を左右に振る。 「ふふ、分かってないですね……。部長だからこそのレイプごっこですよ」 「ふつーにしろ普通に!てかなんで『部長だからこそ』なんだよ!」 「いいですか先生、高校の部長っていうのは大抵Mって相場が決まってるんですよ」 「……とりあえずお前は全国の高校の部長に詫びろ謝れ土下座しろ。 なんだその滅茶苦茶な説は」 「いいですか?高校の部長なんて心身ともに多大な負担がかかるくせに、 見返りなんてちょっと内申が良くなる程度。 いい大学に入りたいなら勉強してた方がよっぽど手っ取り早いってもんです」 「そりゃ勉強のできるお前の極論だろう」 無視してキリノは続ける。 「そのくせに指導者にやる気がなかったり幽霊部員がいたり 暴力振るう部員がいたりするともう全然リスクとリターンが釣り合わないんですよ」 「サヤや岩佐と外山には耳が痛い話だな」 サヤは唇を尖らせる。 「コジロー先生、他人事みたいに言わない!」 「だからこそ、部長なんてやる人間は大抵Mって決まってるんです」 「百歩譲ってそうだとしても、家とかでひっそりとヤれよ!」 キリノはちょろっと外山を盗み見た。 「イヤーあたしもそう思ってたんですけどねー。 家じゃしてくれないんですよ。 ていうより外山君全然してくれないんですよS的なこと」 コジローは目を丸くした。 「へぇ、意外だな」 「というか色々ひどい事してくれるだろうという M的な計算があって外山君とつきあい始めたんですけど、 これが拍子抜けというか……むしろ後戯とか、優しい位なんですよね。 ベッドの中で髪とか撫でながら背中に手を回して抱いてくれて、安心するんですけど」 それを聞いたサヤと岩佐は眉を寄せる。 「なんか話聞いてると外山君いつもとキャラ違う……」 「正直きもいな」 「お前ら……後で覚えとけよ……」 「のろけじゃねーか」 阿保らしくなったのか、口をあんぐりと開けてコジローが声を出す。 しかしここでキリノは首を振る。 「普通の子からすりゃいい彼氏かもしれませんよ。普通の子からすれば。 でもあたし極度のMなんですよ?こう、求める物が違うというか。 した後とかも、外山君はまるでメス豚を見るような目であたしを見ながら タバコでもふかしてさっさと一人で家に帰っちゃう、 みたいな扱いをしてくれると信じていたのに、がっかりです」 「……いや、それはお前、キリノの方が異常だろ」 他2名もうんうんと頷く。 「そーだよね、キリノがおかしい」 「外山もかわいそうだな……」 「何で同情されなきゃならねーんだよ」 いたたまれなくなったのか外山が表情を歪めた。 しかしキリノがふふふと笑いながら追い討ちをかける。 「あ、でも今日のプレイであたしこつを掴んだからね」 「なんだよこつって」 コジローが聞き返すとキリノはにまーっと笑う。 「せんせーの名前。外山君がこれからちゃんとSなことしてくれなかったら、 またやってる最中に『こじろーせんせー』って言うからね。 言われたくなかったらちゃんとぶったりなじったりひどいことするように」 味を占めたMからの脅迫にコジローはますます外山を哀れむ。 恋人との情事の最中に他の男の名を呼ばれるなど、たまったもんじゃないだろう。 まあ名前を使われるコジローもたまったもんじゃないが。 「……お前らの関係、どっちがSか分かんないぞ。 つーかプレイのために俺の名前ダシにするのはやめれ」 「ま、そーいうわけで、普段優しい外山君に目覚めてもらうため、 サヤと岩佐君に協力して擬似レイプの場を作ってもらったんです。あたしが原案で」 「まあ俺が演出かな。で、外山が主演か?外山は台本見てねーけど」 「あたしはもちろん脚本。いやー、久しぶりにいいのが書けたっすよ」 元気よく手を上げるサヤに思わずコジローはため息を漏らす。 「何目を輝かせてるんだサヤ。『いいのが書けたっすよ』じゃねーだろ。 大体お前はおかしいよ。ミヤミヤの禁煙は注意しといてなんで乱交はゴーサインなんだよ」 「失敬な!乱交なんかしてませんよ。ちゃんとあたしと岩佐君、 キリノと外山君のカップルで別れてヤってましたもん」 「それは胸を張って言うことか?」 「未成年の喫煙は体に悪いけど、恋人同士でするのは普通でしょ?それとも何ですか、 先生は高校生のころそういうことをしたことがない『健全』な学生だったんですか?」 頭をぽりぽりと掻いてコジローは目を反らす。 「……学校ではやってねーよ」 「学生のころは、ですよね先生?」 ふふーんと意味ありげにキリノが笑う。 「……何のことだ?」 「これ、なーんだ」 差し出された携帯の液晶には、コジローに抱きつく小柄な少女の後姿が映し出されていた。 目を丸くする岩佐と青くなったコジローを見比べながらキリノはもう一度ふふーんと笑う。 「おいおい、これなんだよ?」 「コジローせんせーと、タマちゃんの密会、ってところかな」 「馬鹿お前これはバイトしてた時期に疲れてたタマが俺に偶然倒れかかってきた時 あいつが床にぶつかるといけないから俺が人道的というかあたりまえに支えた瞬間の 画像であって俺にやましい気持ちはもう1ミクロンもなくてというかなんか俺 いつもより口数多いというか何でお前がこの画像を撮ったんだっていうか 先生と生徒がありえないし別にこれこの後なにもなかったけど」 「それは知ってますよー。でもこれを見た良識ある大人…… 例えば理事長とかは、どう思うでしょうねー」 コジローはがっくりと肩を下ろした。 「……分かったよ。帰れ」 岩佐はにやりと笑う。 「おいおい、どうしたんだよコジロー?お説教は終わりか?」 「先生をつけろ先生を!いっとくけど、見逃すのは今回だけだからな!」 岩佐は首を振って一同を見渡す。 「はいはい。じゃ、腹でも減ったしファミレスでも寄って帰るか」 「……そうだね、あたしもおなか減ったし」 岩佐について行こうとするサヤの手をキリノが掴む。 「サヤ、いいの?」 「え?」 「あたしの悩みは解決したよ。でもまだ、サヤの悩みは解決してないよ?」 「……それは」 「今日一緒にしてて分かった。ちゃんと言葉にしないと岩佐君は気づかないって」 「え、なんだよ。俺が何かしたのか?」 「はい、こっからはサヤの口から」 サヤはもじもじしながら、言いづらそうにしていたが、 4人の視線が自分に集まるのを感じてついに口を開く。 「今まで岩佐君としててさ、イくとか気持ちいいとか言ってたけど、あれ全部嘘」 「……は?」 「今までしててさ、一度もイったことなかったんだ、あたし」 一瞬岩佐の足元がふらつく。 「……演技だったのかよ」 「……いや、その、完全に気持ちよくなかったわけではないけど」 「下手糞ってことか?」 コジローの一言が完全に止めだった。 「へ……へ……へた……へたく……」 「ちょっとコジロー先生!ほんとのこと言っちゃかわいそうだよ!」 「……でもお前今日具合滅茶苦茶良さそうだったじゃねーか! 潮も噴いてたあれが、あれも演技かよっ!」 「あれはほんとに気持ちよかったよ……」 「ほら、そーじゃねーか!気持ちいいことは気持ちよかったんだろ!? 俺もうまい時はうまくやってんだろ!そうだろ?そうだって言えよ!!」 必死な岩佐に対して、サヤはすまなそうに目を反らす。 「うん……良かったし、イった……あれ、イったんだよね……? 初めてだからよくわかんなかったけど。でも今日のはあれ、全部キリノがしてくれたから、だよ」 武道館の中を、重苦しい沈黙が支配した。 「ごめん、エッチの時必死な岩佐君見てたらほんとの事いままで言えなくて」 「ま、あれだ。高校生だししょうがない。数こなせば何とかなるから落ち込むなよ、な?」 「そのうちうまくなるよ岩佐君!」 「まあ……頑張れ」 外山にすら慰められた岩佐は、泣きながら絶叫した。 「お前ら……覚えてろよーーーーー!」 それから数時間後、とある書店の成人書籍コーナーで『よい子のSM入門』や『サルでもできる四十八手』 などと書かれた書物を眉間に皺を寄せたり半泣きになりながら物色する二人の男子高校生が補導される。 こうして外山と岩佐の悪夢と絶望の日は終わりを告げた。 完